ブランディングとは?誤解と定義

投稿者: カテゴリー: ブランディング オン 2014/04/03

ブランディングという言葉自身にピンとこない方も多いかと思います。また、なんとなく意味はわかっていても、何をすれば良いかわからない人も多いのではないでしょうか。

wikipediaより)ブランディング(英: branding)とは、ブランドに対する共感や信頼などを通じて顧客にとっての価値を高めていく、企業と組織のマーケティング戦略の1つ。ブランドとして認知されていないものをブランドに育て上げる、あるいはブランド構成要素を強化し、活性・維持管理していくこと。また、その手法。ここでいうブランドとは高級消費財に限らず、その対象としては、商品やサービス、それらを供給する企業や団体のほか、人物・建築物・史跡・地域 ・祭事など、あらゆるものが該当する。

言葉のアヤではあるかもしれませんが、この説明は賢明とは言えません。なぜなら、
戦略と戦術がゴッチャになっているからです。
実際の業務においては、ブランド戦略とブランディング(戦術)を明確に分けて定義していく必要があると思います。考える工程と、実行する工程をしっかりと分けることが重要だからです。
外資系広告代理店の経験が豊富な方と話すと、戦略と戦略の両方を含めた場合、ブランドマーケティングと呼び、戦術部分をブランディング(+活動)と呼んだりしています。そのため、呼称と定義は、チーム・組織内で共通認識を持つ必要があるでしょう。

では改めて整理すると、ブランド戦略とは、自社の製品を「どう思われたいか=ブランドアイデンティティ」を模索することであり、ブランディングとは、顧客が持つ「ブランドイメージ」と「ブランドアイデンティティ」を一致させる活動の総称であると定義することができます。

その際重要なことは、
根幹に、どのような思い=「経営理念」があり、
それを、どのように実現するかの計画=「経営戦略」があり、
具体的に、どの市場へどう自社の製品・サービスを最適化させるか=「マーケティング戦略」を、一貫して複合的に考えることです。
この「どう思われたいか」が、企業の独り善がりにはならずに、顧客を十分に知り尽くした上で、「顧客の困りごとや、顧客が気づいてもいない欲求を満たすための”こう思われたい”」を発見することが重要となってくるのです。

戦略では、いかに適確に焦点を絞るか。戦術では、いかに表現の幅を広げ、忠誠に深みを出せるかが勝負となります。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。

Copyright(C) R.SENSES All Rights Reserved.