0円にしちゃいますに当選したが、0円にはならなかった。

投稿者: カテゴリー: つぶやきマーケティング オン 2015/01/23

私事ですが、少し前に、イオンが年末年始に行っていた「運試しだニャン!0円にしちゃいます抽選会」に当選しました。

対象店舗で期間中に買ったレシートを集め、合計5,000円以上のお買い上げレシートで抽選会に参加でき、50人に1人0円にしちゃいますという内容です。
合計10,000円以上(5,000円を二枚など)のレシートを持っている場合は、レシート全てをかけて一攫千金を狙うもよし、5,000円ごとに小分けにして複数回チャレンジしてもよいということでした。

お正月ともあり、かき集めたレシートはそこそこの金額があったので分けることもできましたが、新年最初の運試しとして一発勝負をしてみると…大吉と書かれていました。店員さんに「すごい!全部タダですよ!」と言われて一等賞だと気付きました。たかが抽選と思ってましたが、当たってみると嬉しいものです。
当選後、抽選会場から少し離れた店内のレジで合計金額が確認され、その金額分のイオンギフトカードを頂きました。

ここからが本題です。
この手の販売戦略は、以前、「00人にひとりタダ!戦略」という記事で触れておりますが、今回のキャンペーンの場合は、全体で見たときに何パーセント還元になるのでしょうか。

 

ポイントのおさらいです。
(※計算を単純にするために少し条件を整理させていただきます)

  • 当選確率は、1/50
  • レシート合計額分のイオンギフトカードを進呈
  • 抽選会に参加した人のみの還元率を考えます
  • 中吉、小吉など、一等以外に数百円の割引券やグッズ進呈もありましたが、当選確率が不明のため抜きにして考えます

世間の反応を検索してみると…
ブログで触れている方が、1/50=2/100だから2%還元と書かれている人も多いのですが…。

実はこれ1%還元なんです。

つまり過去にANAが始めた100人にひとりタダと同じ還元率です。
なぜかと言うと…。
重要なポイントは、レシートの合計額分をイオンギフトカードを進呈という部分にあります。
そうです現金が返ってくるわけではないので、タダではないのです!

0円キャンペーン

図の通り、購入金額を10,000円とした場合、10,000円のお買い物券をもらえるので、結果として、20,000円分の商品を10,000円で購入したことになります。
つまりは、50人に1人が50%OFF。2/100 × 1/2 = 1% なのです。

当然のことながら、100人に1人より50人に1人の方が、消費者は断然期待が高まりますよね。もちろん「どうせこの先もイオンで買い物するんだからタダも同然よ」と思う人もいるでしょう。
当選率を上げつつ、還元率は抑える素晴らしい販売戦略です。
(念のために触れておきますが、店員さんはつい「全部タダですよ!」って言ってしまいましたが、CMやWebサイトなど、キャンペーンの触れ込みでは、ひと言もタダになりますとは言ってませんよね。)

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