世界一厳しい日本という市場
日本は世界一厳しい消費者を持つとされ、世界的なメーカーの多くが新製品の品質テストに日本市場を選ぶと言われています。
サイクロン掃除機で有名なあのメーカーも多くの日本限定モデルを発表し、そのテストで得られるフィードバックを世界的モデルに活かすそうです。
以前どこかでこんなエピソードを聞きました。
それまで欧米向けに販売されていた掃除機は、広い家で使うために一度にたくさんのゴミが吸える大型大容量モデルが多かったのですが、いくらパワフルでも家庭環境の異なる日本では受入れられなかったそうです。
その後、モーターを極力小さくするなど小型モデルの開発が進み、日本ユーザーでの品質テストを重ねることであらゆる改良が生まれたそうです。そしてその軽さ、操作性、静音性など、使い勝手や高い品質が世界基準となっていったそうです。
デザインにも同じことが言えます。
この国の消費者は、パッケージや店舗など、暮らしに存在する様々なデザインに対して非常に厳しい目を持っています。
無意識的ながら、見た目の雰囲気で信頼や安心、自分にとって価値があるかを瞬時に見極めているのです。
しかし、逆を言えばしっかりとした品質や価値を提供していければ、見極めて認めてくれる人が多いということです。
製品の品質を見直す際は、同時にブランド価値やデザインを見直してみてはいかがでしょうか。