よくブランディングの書籍に、製品やサービスのブランド価値を高めるためには、機能的価値だけでなく情緒的価値が重要だ!と書かれています。 その通りとは思いますが、一体これらが何を示し、その実態はどうなのか。考える機会がありましたのでここにまとめて書き留めておきます。

まずは、シンプルに定義したいと思います。 機能的価値=製品の基本的機能 情緒的価値=基本的機能以外の付加価値

例えば炊飯器であれば、「米が5.5号炊ける。」が基本的機能と言えるでしょうか。 でも、家電売り場へ行けば、ピンからキリまで揃っています。 その違いを店員に問うと、 「ふっくら炊き上がります。」 「ブランドごとに水の計量が自動で行えます。」 「デザインが良くインテリアとしても映えます。」 などと説明されるかもしれませんが、

 

間違いなく値上げチャンスだが一歩間違えると反感に。

Y運輸の値上げ。 昨今問題となった通販物量の増加による配達員の労働環境悪化に起因し、Y運輸は一般荷物を含めた全面的な値上げを検討しています。 ドライバーの負担が軽くなるなら…との声もありますが、果たして本当にそういうことでしょうか。

「サービス向上に何か革新的なアイデアはないのか??」 上司によく言われそうなセリフですが、あなたがもし今抱えているサービスや商品に何か付加価値をプラスしたいと考えているのであれば、必ずしもその仕組み自体は革新的である必要はありません。

 

あたりまえの機能が驚きの機能に

ネット通販はもはや当たり前の時代になりました。しかも若・中年層に限ったことではありません。70歳を過ぎた私の親戚のおじさんもよく利用しています。 ネット通販には、購入履歴という機能があります。以前買った時期や数量、値段等がわかり、同じものを再注文できたりします。ネット通販では、当たり前の機能です。

話は変わりますが、以前とあるレストランに再訪問した際、こんなことがありました…

私事ですが、少し前に、イオンが年末年始に行っていた「運試しだニャン!0円にしちゃいます抽選会」に当選しました。

対象店舗で期間中に買ったレシートを集め、合計5,000円以上のお買い上げレシートで抽選会に参加でき、50人に1人0円にしちゃいますという内容です。 合計10,000円以上(5,000円を二枚など)のレシートを持っている場合は、レシート全てをかけて一攫千金を狙うもよし、5,000円ごとに小分けにして複数回チャレンジしてもよいということでした。

お正月ともあり、かき集めたレシートはそこそこの金額があったので分けることもできましたが、新年最初の運試しとして一発勝負をしてみると…大吉と書かれていました。店員さんに「すごい!全部タダですよ!」と言われて一等賞だと気付きました。たかが抽選と思ってましたが、当たってみると嬉しいものです。 当選後、抽選会場から少し離れた店内のレジで合計金額が確認され、その金額分のイオンギフトカードを頂きました。

ここからが本題です。 この手の販売戦略は、以前、「00人にひとりタダ!戦略」という記事で触れておりますが、今回のキャンペーンの場合は、全体で見たときに何パーセント還元になるのでしょうか。

消費者は多様化しています。

そんな分かり切ったこと何を今さら…。と思うかもしれませんが、何が、なぜ、どう多様化しているのかを考えることで、消費者の心をつかむヒントになるのではないでしょうか。

※持論も混ざっております。読んだ方が何かを考えるきっかけになって頂ければ幸いです。

   

● 時代背景に伴う世代ごとの傾向

 

昭和を過ごした方たち。

情報源が新聞やラジオやテレビや地域コミュニティに限られていた時代で、多くの人が同じ方向を見ていました。 皆で同じ歌を唄い、同じような髪型・洋服で、同じ食べ物を食べる。 大衆◯◯と言われるものが多い時代で、多様化とは遠い存在です。

 

アラフォーくらい?から中年の人々。

インターネットの普及に伴い人々のニーズやライフスタイルが多様化。 膨大な情報源を得た人々は、趣味嗜好の広がりを見せ、

『お客様の声から生まれました』

店頭でよくこんなポップ広告を見かけます。 売れ行きはそれぞれでしょうが、売れない商品も多々あることでしょう。 中には「アンケートでは皆ほしがってたじゃないか!」なんて嘆かれた商品もあるのではないでしょうか。 失敗の原因は何だったのでしょうか…

恋愛の駆け引きの方法としてよく耳にする「押してダメなら引いてみろ」。

相手に対してアプローチするだけでなく、たまに間を置くことで興味を持たせようとすることですが、マーケティングにもプッシュ戦略とプル戦略という考え方があります(売り込みと引き込み)。

プッシュ戦略は、メーカーが主導し、流通・小売業者に働きかけ、製品やサービスを積極的に売り出す戦略です。 一方プル戦略は、メーカーが消費者に直接、製品やサービスのイメージアップを図ったり、魅力を訴えることで知名度や好感度を上げ、最終的には消費者が指名買いするように誘導する戦略です。

例えば戦略会議ではこんな会話が想定できます。

世の中には高くても売れるものがあります。 今回取り上げるのは、いわゆる高級品ではなく、身近で最近よく見る「プレミアム○○」や「金の○○」といった、これまであった通常ラインナップより少し価格を上げたちょい高級路線の商品です。

ふだん買っている商品にプレミアム版が出ていたら、あまりお財布事情と照らさずに、つい手を出してしまう人も多いのではないでしょうか。 なぜ普段より高いにもかかわらず買ってしまうのでしょうか。

日本は世界一厳しい消費者を持つとされ、世界的なメーカーの多くが新製品の品質テストに日本市場を選ぶと言われています。 サイクロン掃除機で有名なあのメーカーも多くの日本限定モデルを発表し、そのテストで得られるフィードバックを世界的モデルに活かすそうです。

ファッション、グルメ、SNS。どんなものにも流行りがあります。

「流行り=一時的に世の中に広く行われること。」

一時的の意味通り、世間的な流行りには必ず終わりがありますが、流行の終わりと共に廃れて消えていく商品・サービス・店舗と、流行を機にうまく世間に浸透しその後も継続的に存在していく商品・サービス・店舗があります。その差は一体何なんでしょう。

パンケーキを例に、

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