デザインと妖怪?デザインの起源を考える。

投稿者: カテゴリー: つぶやきデザイン開発 オン 2014/04/28

先日あるデザイナーさんに「妖怪とは、今で言うところのある種のデザインだ」と言われました。
クリエイティブな発想についていけるか…と思いましたが、話を聞いてみるとすごく理解できました。

「妖怪とは、人々の不安や思考が噂となって広がり、その膨らんだ噂が具体化された姿で、目に見える形にすることで安心や納得を生み出す」というお話です。
科学が発達していない時代の人たちでは解明できない自然現象や天変地異、自然に限らず局地的なトラブルなど、様々な未知に対する恐怖や不安などが噂となり、あいまいな感覚を誰にでもわかりやすく伝えるために「妖怪」というカタチで表現し、定着させていったということです。

とても共感できたのは、不安や恐怖をカタチにすることで安心を生み出すことがデザインという仕事に近いという考え方です。
“デザイン”と聞いたとき、芸術的・美術的なモノを思い浮かべる人も多いのではないでしょうか。しかし、デザインはその語源「デッサン(dessin)と同じく、“計画を記号に表す”という意味のラテン語designareである。」(wikiにある通り、本来は設計・計画という意味です。
現代社会においては、人々がより良い生活・行動をするための設計・計画、それに伴うモノやコトの全般を指すため、ものすごい広い意味で使われています。
そして、「デザイン」とは美術品・芸術品のように決して崇高なものではなく、ごく身近に存在し、日々触れながら生きているのです。

石器時代に、使いやすそうな石を選んでいた(恐らく…)そこにはすでに「デザイン」と呼べるものがあったかもしれません。
そう考えると、デザインの起源は人類の起源と共にあると言っても過言では無いのでは…。

壮大な話になりましたが、デザインは、どんな人々の生活にも密接に関わっています。
私たちは、商品に限らず様々なモノやコトをデザインの対象としています。

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