目指すは診察眼の鋭い町医者

投稿者: カテゴリー: つぶやきブランディング オン 2017/01/06

私の名刺にある肩書きはクリエイティブディレクター・ブランドマネージャーです。
以前、名刺を見たお客さんに「で、あなたは何をしてくれる人なの?」と聞かれました。
その時は、自身の役割や思いを言葉にして説明しましたが、それをきっかけにふと自分の仕事を考えました。
この会社はどんな存在になっていくべきなのだろうか…、と。

 

町のお医者さん

みなさんは病気や怪我の際に「何科に行けばいいのかな…」と迷った経験はありませんか?
今でこそネットで症状を調べて目星をつけることができるかもしれませんが、私が小さい頃は、熱でも怪我でも「とりあえず〇〇先生に診てもらいましょう」なんてことを言いながらよく近所の小児科に連れて行かれました。
しかし、ほどなくそのお医者さんは引退し、ある日怪我をしてワケもわからず外科に行ったところ、「皮膚科に行け」と言われ、その後皮膚科では、「整形外科に行け」と言われたことがありました。「〇〇先生がいてくれたらな」とぼやく母親といくつか診療科を巡ったのです。

 

総合診療という考え方

漠然とした症状など、困った時に駆け込めば診てくれる。今日では大学病院でもこのような窓口の設置が進んでいるそうです。
総合診療科です。総合診断医(ジェネラルドクター)が患者と向き合い、関係がありそうなことから無さそうなことまで様々な情報を引き出し、大方の原因や治療方針を見極め、場合によっては専門機関への受診を進め、最後まで気にかける。
一見、遠回りのように感じるかもしれませんが、素人の自己判断にはじまる診療科のたらい回しや、根っこに潜む重病の見落としを防ぐなど、非常に重要な役割を担い、結果として適切な処置や医療費の削減につながるのです。

 

目指すは商品・サービス・企業の総合診断医

「なんか売上が減っちゃって」
「なんかお客さんが減っちゃって」
「少子化でお先真っ暗だよな」
等々、最近では漠然とした悩みから、『なんとかしてくんない?』と漠然としたご依頼をいただくことが多くなりました。
総合診断医のごとく、様々な状況をヒヤリングし、大方の原因や目指す方向性を模索し、ブランド戦略と共に最適な専門家やクリエイターのチームを結成し、実行していく。
これこそまさに私の目指すところだったのです。

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