よくブランディングの書籍に、製品やサービスのブランド価値を高めるためには、機能的価値だけでなく情緒的価値が重要だ!と書かれています。 その通りとは思いますが、一体これらが何を示し、その実態はどうなのか。考える機会がありましたのでここにまとめて書き留めておきます。

まずは、シンプルに定義したいと思います。 機能的価値=製品の基本的機能 情緒的価値=基本的機能以外の付加価値

例えば炊飯器であれば、「米が5.5号炊ける。」が基本的機能と言えるでしょうか。 でも、家電売り場へ行けば、ピンからキリまで揃っています。 その違いを店員に問うと、 「ふっくら炊き上がります。」 「ブランドごとに水の計量が自動で行えます。」 「デザインが良くインテリアとしても映えます。」 などと説明されるかもしれませんが、

「サービス向上に何か革新的なアイデアはないのか??」 上司によく言われそうなセリフですが、あなたがもし今抱えているサービスや商品に何か付加価値をプラスしたいと考えているのであれば、必ずしもその仕組み自体は革新的である必要はありません。

 

あたりまえの機能が驚きの機能に

ネット通販はもはや当たり前の時代になりました。しかも若・中年層に限ったことではありません。70歳を過ぎた私の親戚のおじさんもよく利用しています。 ネット通販には、購入履歴という機能があります。以前買った時期や数量、値段等がわかり、同じものを再注文できたりします。ネット通販では、当たり前の機能です。

話は変わりますが、以前とあるレストランに再訪問した際、こんなことがありました…

消費者がブランドに対して持つ忠誠心・執着心。 似たような製品があるなかで、特定のブランドを選ぶ度合いを示す。(他にブランドが無い場合は測ることはできない) 以下の通りブランドを知らない状態から4つの段階がある。

ブランディングにしてもマーケティングにしてもデザイン開発にしても、重要なのは顧客目線です。 そんなことは当たり前…。と思われるかもしれませんが、意外と自社の商品やサービスが顧客に対してどのような価値を与えているのかを「何となく」しか把握していないことがあります。

商品やサービスが顧客にとってどのような価値があるかを分析する方法のひとつとして、製品が持つレベルを下記のように5つの階層に分けて考える方法があります。 何やら難しそうな雰囲気はありますが、この類いの話は「便利な物差」と捉えて、とりあえず考え方だけを拝借し、自分が納得いくように当てはめてみれば良いと思います。

hierarchy

 

一番下から順に、コース料理を提供するレストランを例にして説明します。

ブランディングという言葉自身にピンとこない方も多いかと思います。また、なんとなく意味はわかっていても、何をすれば良いかわからない人も多いのではないでしょうか。

wikipediaより)ブランディング(英: branding)とは、ブランドに対する共感や信頼などを通じて顧客にとっての価値を高めていく、企業と組織のマーケティング戦略の1つ。ブランドとして認知されていないものをブランドに育て上げる、あるいはブランド構成要素を強化し、活性・維持管理していくこと。また、その手法。ここでいうブランドとは高級消費財に限らず、その対象としては、商品やサービス、それらを供給する企業や団体のほか、人物・建築物・史跡・地域 ・祭事など、あらゆるものが該当する。

言葉のアヤではあるかもしれませんが、この説明は賢明とは言えません。なぜなら、

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