先日アートディレクターとWebコンストラクタ(Webサイトの構築、プログラミング、オーサリングなどを行う技術者)と、WEB用プロモーションムービーの打ち合わせがありました。 近年では電話やメールのみならず、SNSやネットを通じたコミュニケーションツールが豊富にあり、直接会わずに仕事のやり取りをすることが多くなっています。 どれもとても便利でなくてはならないツールになりつつありますが、良いデザインや優れたアイデアを生み出し、進行中の案件をワンランク上のレベルに持っていくためには、
「うちはずっとこれでやってきたから。」
お付き合いさせて頂いている、老舗の方の言葉でした。 お店の方にとっては創立当初からずっと続く常識だったそうです。 身内の方は気付かないかもしれませんが、外から見るとそれがものすごい価値に感じることもあります。
「一貫性の原理」という言葉を聞いたことはありますか?
人は、行動、発言、態度、信念などに対して一貫していたいという心理が働く。という原理です。
ダイエット中の甘いもの、禁酒中の一杯だけ、禁煙中の一本だけ。どれも一度受け入れてしまったら、ついついその次も受け入れてしまうのも、一貫性の原理からと言われています。 お菓子に手を出してしまったあとに、「ダイエットは明日から」と言いながら2個3個手を出してしまうアレです。
これは物品やサービス販売などにも応用されています。 身近に存在する例を見て、ヒントを探ってみましょう。
「たとえリニューアル依頼だったとしても、必ずしも全てを変える必要はないし、良いところは残すべきだと思う。同じデザインを使い続けることの効果だって考えなければいけない。」by REITEN.ICHI AD
全くもってその通りです。
よくクライアントからこうお声がけ頂きます。
「デザインをリニューアルしたいんで、ご提案いただけますか?」 もちろん喜んでお話を聞かせて頂きますが、私たちはまず先に、
商品やサービスをはじめ、さまざまな「企画」に伴って、必ずついてくる「コンセプト」。
いったい何者なんでしょう。
「コンセプト」として提示された言葉は読めばわかるので、コンセプトというもの自身が何を意味し、いったいどんな役割を果たしているのか、考えずにいる方も多いかもしれません。 チームの一員として企画を進めて行く上ではあまり深く考える必要は無いかもしれませんが、企画の責任者となったり、企画案を出す立場になった際に「コンセプトって何者なんだよ?」と深く考えさせられます。
ここでは、何か企画や、クリエイティブ開発をする上で、コンセプトは何を意味し、